日比谷花壇シニアデザイナー福井崇史が
日常の中でのお花の取り入れ方や楽しみ方をブログを通じてお伝えします!
2017年January03日
ホテル装花、ゲストハウスのウェディングフラワーを手がけ、ヒビヤフラワーアカデミーにおいて講師を務めるなど、多彩な経験と実績を持つシニアデザイナーのひとり。現在は商品企画部門に在籍。オンライン販売の各種ギフト商品をデザインするかたわら、音楽と花のコラボレーション・パフォーマンスといった分野でも活躍し、花文化の啓蒙に努めている。その作風は緻密にして繊細。単に美しいだけではなく、見る者の心に響き、思わず笑顔がこぼれるような作品創りがポリシー。特別な想いが吹き込まれた花々には、視覚的な美しさを超えた感動がある。
収穫祭の後に、稲わらで『しめ縄』を作りました^^
田んぼクラブで育てたお米は
天日で干した後に、脱穀や籾摺りをして
『玄米』と『籾殻』と『稲わら』に分けられます。
全てに価値があり、有効利用されるので
捨てるものはありません。
今回は
その『稲わら』を使って『しめ縄』を作ります。
【 つくり方 】
① 素材の下準備
『稲わら』に付いている葉を
手櫛(てぐし)で全て取り除きます。
( 軍手をするとよいでしょう(^^)b )
乾いた稲わらの下部を揃えたら、
下の方を輪ゴムなどで束ねます。
次に、
しめ縄を綯い易く切れにくい状態にするために
その稲わらに(霧吹きなどで)水を吸わせ、
しなやかな状態にします。
更に、
丸太を切って作った台の上に置いて
湿らせた稲わらを回しながら
木づちでたたく“わら打ち”をします。
『吸水』も『わら打ち』も目的は
綯い易く切れにくい状態にすること。
花束を束ねる時に乾燥したラフィアを
濡らしておく下準備と一緒です(^^)b
② 縄を綯う(なう)
わらの下部を足で抑え、
手を一定方向に擦りあうようにして
拝むような気持ちで、心で縄を綯います。
構造的には
ルアー釣りなどでラインシステムを組む際に
ダブルラインを撚ってツイストにする構造と
概ね一緒です。
2本のラインの根本を結んだ状態で
2本のラインをそれぞれ同じ方向に
同じ程度捩じると、
自然とツイスト状に絡み合います。
その原理と同じなので、
撚ってから上部を結び留めれば、
しめ縄の撚りも戻ることはありません。
ただ、釣りで使うラインと違い難しい^^;
長さがまちまちな短い藁を使ってること、
それらを纏めた時に厚みがでること、
があるがゆえに、慣れていないと
手の中でばらけてしまい難しい。
③ しめ縄完成
これは少し太いでしょ!?
この太さくらいになると
僕一人では綯うことはできません。
息子と協力して二人で綯いました。
縄を長くする継ぎ足しの技法は
まだ僕には難しく、今回は継ぎ足さないで
シンプルに縄を綯いました。
そうそう、
用途によって捻じる方向も違うようなので、
ご自身で作る時は注意してみて下さい。
丸めるとこれくらいのサイズになります♪
玄関扉に飾れそう^^
④ しめ縄飾りつくり
上記の材料に正月オーナメントを少々加え
しめ縄飾りを作っていきます。
④ 飾りつけ
自宅の玄関扉に飾りました。
僕のウチの玄関扉には、
飾りを掛けれるような小さなフックがもともと
装備されているので、そこに掛けています。
そのフックにしめ縄飾りを掛けられるように
予めワイヤーで作った輪をしめ縄飾りに
組み込んで作ってあります(^^)b
フックが無い扉に飾りたい時は
バックナンバー
http://blog2.hibiyakadan.com/page.jsp?id=16014165
の⑤ 【 セッティング 】を参考にしてみて下さい。
今回は
自分たちが作った無農薬の稲から、
手作りで『しめ縄』をつくり、
それを使った『しめ縄飾り』をつくりました。
そんな体験もできる『田んぼクラブ』と
『世話人さん』に心から感謝しています。
本日のTP!(Takashi Point !)
作るポイントは下準備と綯う技術。
あとは藁(わら)を手に入れて、
とにかくつくってみること(^^)b
けっこう楽しいですよ♪