日比谷花壇シニアデザイナー福井崇史が
日常の中でのお花の取り入れ方や楽しみ方をブログを通じてお伝えします!
2013年June05日
2013年June10日
今年の父の日は何がいいかなぁ。
ちょっぴり控えめな僕の父は大きくハデなお花よりも
小さくて健気な小花の方が好きなので
小さな装花にキモチをのせて贈ろうと思いました。
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普段は縁の下の力持ちとして、皆を支えてくれる父に
父の日くらいは主役になってもらおうと
父の胸に飾るブートニアをプレゼントしようかと思いました^ ^
外食の際も普段とはちょっと雰囲気が出るのでいいかも。
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その昔、ヨーロッパでは男性が女性にプロポーズする際に、
野原の花を摘んで花束を作り、女性に渡したことがブーケの
由来となっていて、
その花束をプロポーズの言葉と共に贈られた女性は
結婚OKの返事として、花束から一輪の花を抜き、
プロポーズをした男性の胸に挿したといわれます。
これがブートニアの由来です。
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そんなブートニアの由来の力をちょっとお借りして
今回は花束(母用)とブートニア(父用)の花材を合わせ
父母夫婦へのプレゼントとしたいと考えています^ ^
父だけじゃなく
家族皆で楽しく仲良く父の日のお祝いが出来たら
きっと父も喜ぶんじゃないかなぁなんて思って^^
という事で、今回のテーマは
【 パパっと簡単!作ってみよう父の日専用ブートニア!! 】
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先ずは、
ハサミ、保湿ペーパー(ティッシュでOK)、
リボン60㎝、フローラテープ(マスキングテープでOK)
アルミホイル(6~7㎝角)などの資材を準備します。
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次に花材、
花は父の日と言えば定番の黄色いバラ(スプレーバラ)や
季節の花であるカラーやヒマワリあたりの花材が
父の日専用ブートニアに似合うと思います。
今回は父の日がメインテーマですから、
花束(母用)はブートニア(父用)の花材に合わせて
作ってみたいと思います。
( 今回は大サービスで3タイプのブトニアを作りますよっ!)
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花材を使い易いサイズに切り分けたら
花に隣接している以外の葉や枝を全て取り除き、
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花を束ねて
フローラテープ(無ければマスキングテープでも可)で
茎の真ん中あたりを巻いて留めたら
束ねた茎の下の方を軽く切りそろえろえます。
( ※テープから茎の切り口まで5~7㎝くらいあると◎ )
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細長く切っておいた保湿紙(ティッシュでOK)で
切り口を覆うように巻いていきます。
巻いたらすぐに少し水をつけて保水させます。
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そのままだと、
乾燥したり、リボンが濡れたりするので、
ひとまわり大きいアルミホイルを使って
保湿紙を包んでいきます。
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ここでいよいよ仕上げに入ります。
フローラテープが隠れるくらい上の位置から
リボンをグルグルと巻き下げていきます。
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アルミホイルが隠れるまでしっかり巻き下げたら、
そこからそのままリボンを切らずに
巻き下げ始めたスタート地点まで巻き上げます。
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最後に蝶結びをしたら、
余ったリボンの脚を切りそろえて完成ですp(^ ^)q
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ブライダルなどでプロが用意するブートニア商品には、衣装に
ブートニアを固定する為のブートニアピンが添えられていたり
専用の特殊クリップを使ったりして衣装に取り付けますが、
お家では上記のようなシンプルな作り方で作り
ジャケットのポケットに挿しこんであげると良いでしょう(^^)b
父の日 花のスタイルで選ぶ お花とお酒のセット
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因みに、
秋田で暮らしている妻方のお父さんには
家族でワイワイと飲み比べを楽しめるように
エチゴビール「6種飲み比べセットとヒマワリの花束」
を贈りました^ ^
父の日ギフト・プレゼント特集
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その他『父の日ギフト』も多数ご用意しています。
本日のTP!(Takashi Point !)
お父さんへのプレゼントに迷った場合は
家族も一緒に喜べるサプライズギフトを贈ってみては
いかがでしょうか^ ^
きっとお父さんも喜ばれることと思います。
2013年June14日
「プルースト効果」ってご存知でしょうか?
嗅覚や味覚からそれにまつわる過去の記憶が呼び覚まされる
心理現象のことをそう呼ぶそうですが、
僕の場合は『 ユリの香り 』を嗅ぐとその現象がはっきり出ます。
ブライダルシーンにおいもユリはとてもポピュラーなお花で、
僕も以前ブライダルフラワーを扱う店舗に勤務していた時は
一年を通し毎日のように取り扱っていましたので、
6年経った今でも、いろいろな記憶が呼び覚まされます。
香りを持つ花はユリだけでなく沢山扱ってきましたが、
それだけ個性のある香りなのでしょうね。
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そんなインパクトのある香りを放つオリエンタル系のユリを
ちょっぴりお部屋に飾ってみました。
この白いユリ「カサブランカ」にとても似てるでしょ!?
この子『 シベリア 』という品種で、カサブランカよりも
少しだけ小さく、花首の曲がりも少ないので
おうちで楽しむ花としてとっても使い易いのですよ(^^)b
今回はその『 シベリア 』を使ってアレンジメントを
作ってみたいと思います。
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先ずは
資材と花材を準備します。
花材( シベリア、ニューサイラン )
資材( 花器、吸水性スポンジ )
工具( ハサミ、ホッチキス、バケツ )
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次に
バケツに20㎝ほど水を溜めて吸水性スポンジに水を吸わせたら、
ナイフや包丁で吸水性スポンジの形やサイズを整え
花器に吸水性スポンジをセットします。
※ 吸水性スポンジの給水にはちょっとしたコツがあります。
予めバケツに貯めた水の水面にそっと置いて
ゆっくりと自然に沈んでいくのを待ちます。
時間が無いからといって
上から水をかけたり、手で水中に押し込んだりすると
空気の逃げ道がなくなり、中まで給水することができなく
なってしまいます。
そうなると、お花を挿した時に花が水を吸えなくなり、
直ぐに枯れて来てしまいますのでご注意ください。
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ニューサイランを適当(ココでは23㎝前後)にカットして
丸めます適当(ココではΦ3.5㎝前後)にまるめて、
ホッチキスで固定します。
バッテン(×)留めをすると外れにくいのでオススメです。
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丸めたニューサイランをオアシスに挿していきます。
挿す時に長さを微調整したり、挿し易いように切り口を
V字にカットすると良いでしょう。
( 調整用に少し残しておくと良いでしょう。)
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ユリを1~2リン挿して完成!
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こちらは
LAユリのイエローとオレンジを使ったミニアレンジです。
LAユリの特徴は
オリエンタル系のユリより二周りほど小さく、
香が殆ど無いことです。
そのため、
繊細な香りを楽しむお食事の席など、オリエンタル系ユリの
強い芳香が似合わないシーンでも活躍できます。
また、
この写真の様な小さめのアレンジメントを作るような時も
とても便利です。
その他、
花首がオリエンタル系ほど曲がっていないので、
小さいアレンジメントを作る時にとても挿し易い点も特徴です。
おうちで楽しむ花企画【 期間限定 】ユリ
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ココをクリック
本日のTP!(Takashi Point !)
【 ユリの花粉をキレイに取るコツ 】
とにかく早い段階で取ることに限ります(^^)b
蕾が開きかけたら先端が尖っていないピンセットで
取ってあげる方法が私が知るベストな方法です。
咲き始めると、徐々に花粉が開いてきて花粉が付着し易く
なってきますので、その前に取ることをオススメします。
もし、花粉が服などに付いてしまったら慌てずに
ガムテープで軽く数回に分けて押し当てるようにして
取っていくと良いでしょう。
擦ったりすると繊維の奥に入ってしまいより落ちにくくなりますし、
油性なので水洗いではあまり落ちませんのでご注意ください。
2013年June28日
太陽のように輝くひまわりの花を見ると
今年も夏がやって来たという感じがしますね♪
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そんな夏を象徴するひまわりを
フラワーアレンジメントにして飾ってみました。
今回はどこにでもあるグラスにひと手間加えて
清涼感のあるガラス花器に変身させました。
【 ひまわりアレンジの作り方 】
~ 専用花器が無くても大丈夫!! ~
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最初に資材や花材などの準備をしたら、
アレンジのベースとなるモノを作り始めます。
[ 準備するもの ]
資材( やや大き目のグラス、プラスチックコップ、両面ガムテープ)
花材( ひまわり、レモンリーフ )
道具( ハサミ )
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レモンリーフの葉を茎から切り離したら、
葉の裏側に両面ガムテープを貼っていきます。
10枚くらい貼れたら、
プラスチックコップに葉を貼り付けていきます。
葉先を見せたい場合は
葉先を上にした状態でプラスチックコップの上部から
順々に貼り付けていきます。
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このようにプラスチックコップに葉っぱが貼れたら、
吸水性スポンジに水を吸水させて、
プラスチックコップの中に吸水性スポンジをセットします。
[ 吸水性スポンジセットのポイント ]
①吸水させる時はバケツにたっぷりの水をはり、
その水面にスポンジを軽く置いて、沈むまで待つようにする。
②ピッタリハマるようにカットする。
カットは包丁が便利です。(使用後は包丁をよく洗います。)
③吸水性スポンジはプラスチックコップの底に届くようにする。
( 水がプラスチックコップの底に残っているのにも
関わらず、スポンジが吸水できなくなる事を防ぎます。)
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吸水性スポンジがセット出来たら
そのままグラスに入れてベース作り完成です。
ココにひまわりを2リン程度挿したら終了ぉ~♪
更に、ひまわりの足元を工夫するとよりステキになります。
例えば
お庭のグリーンや冷蔵庫のパセリをカットして挿したり、
素焼きのハイドロボールやガラス製ビーズを敷き詰めたりして、
吸水性スポンジが見えないように仕上げるとよりステキです。
【 期間限定 】お部屋に光りを呼び込むひまわり
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世界でも広く親しまれているサンリッチ系ひまわりや、
人気の八重のひまわりがご購入いただけます。
ご自宅用やちょっとしたプレゼントにどうぞ^^
7.8月 デザイナーズコレクション
デザイナーズブーケ「フェルスブーケ」
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サンリッチひまわりを使ったナチュラル感のある花束です。
大切な人への贈り物にどうぞ!!
タキイ種苗さんとコラボ 『 ひまわりキャンペーン 』
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ひまわりのオリジナル団扇(うちわ)がもらえたり、
クイズに答えて50本のひまわり花束が当たるキャンペーンを
期間限定でやっています^^
詳しくはリンク先サイトをご覧ください。
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オリジナルうちわ裏面の「 ご家庭でのひまわりの楽しみ方 」 の
コラム内容と写真を担当させていただきました。
本日のTP!(Takashi Point !)
【 おウチにある食器を使う 】
おウチにある食器って自分が好きな食器だったり、
お部屋の雰囲気に似合っていたりします。
そんな食器を花器に使えば
心地よくお部屋を飾れること請け合いです。
とはえいえ、
食べ物を入れる食器に直接お花を飾ることは
あまり衛生的とは言えませんよね。
もちろん、使用後にしっかり洗う事が前提ですが、
気になる人は器の中に使用済ペットボトルなどを
入れてから、花を飾ってみてはいかがでしょう。
自分では作れない素敵なフラワーベースを購入するのも
お花を飾る楽しみの一つではありますが、
今回のように
不要になった容器を葉で覆うなど一手間かけてから
お手持ちのグラスに入れて飾ってあげるだけで
エコで安全で美しく飾れたりする楽しみもあります(^^)b
ホテル装花、ゲストハウスのウェディングフラワーを手がけ、ヒビヤフラワーアカデミーにおいて講師を務めるなど、多彩な経験と実績を持つシニアデザイナーのひとり。現在は商品企画部門に在籍。オンライン販売の各種ギフト商品をデザインするかたわら、音楽と花のコラボレーション・パフォーマンスといった分野でも活躍し、花文化の啓蒙に努めている。その作風は緻密にして繊細。単に美しいだけではなく、見る者の心に響き、思わず笑顔がこぼれるような作品創りがポリシー。特別な想いが吹き込まれた花々には、視覚的な美しさを超えた感動がある。
6月にもなると
晴れた日には夏の日差しを思わせるような光が
燦々と降り注ぎ、室内まで届いてきます。
庭では春のお花がすっかりなくなり、バラが沢山咲き
オリーブは実のようなものができ初めてきました。
今回はそんな6月の旬の花(カラー(切り花))を
自宅で飾ってみました。
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初夏の光が射しこむリビングのガラス花器には
白バラや黄緑のアジサイや白いカラーを合わせて
爽やかな初夏のイメージで組み合わせてみました。
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暖かくこの季節は冬のようには花が長持ちしませんが
少し傷んできたら、傷んでいる花は早めに処分して
傷んでいない花を短く切り、小分けにしてあげると
より長く楽しむことができます^^
6月の旬の花 カラー
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ココをクリック
旬の花であるカラーを使ったアレンジメントや
花束の販売ページです。ギフトにもぴったりですよ♪
本日のTP!(Takashi Point !)
【 カラーまめ知識 】
カラーの花の花と思われている白い部分は花ではなく
『 ホウ 』と呼ばれています。
実はコレ、花ではなく葉っぱが変形してできたものなんです。
では、カラーには花は無いのかというとそうでもなく、
ホウの真ん中にある黄色の芯が本当の花なんです(^^)b
このカラーは今が旬ですが、暖かい時期なので水も汚れ
易くなりますから、こまめに取り換えてあげてみてください。
取り換える時には茎の下の方を2~5㎝程切り落として
切り口を新鮮な状態にすることで、水の吸い上げを良くしたり、
茎の中に雑菌が入りにくくしたりすると良いですよ。
面白いことに
1~2日すると切った部分がタコさんウィンナーのように
なるので、お花屋さんではそれを防ぐために茎の周りを
セロテープで一周巻いてタコさん状態を防いでたりします。
このテクニックはお花屋さんではスタンダードですが、
意外と知らない方もいらっしゃるようです。
一枚目の画像のように中が透けて見えるガラス花器に飾る時
などにタコ足にならないのでオススメです。