日比谷花壇シニアデザイナー福井崇史が
日常の中でのお花の取り入れ方や楽しみ方をブログを通じてお伝えします!
2014年September03日
2014年September09日
暑いとおもったら、急に冷えたり、
そうかと思えばまた暑くなったり、
なにかと体調を崩しやすい季節ですね^^;
そんな季節ですが、
ダリアに感謝の気持ちを込めて
アレンジメントを作ってみました♪
ちょっぴり涼しくなってきたので
マムやナデシコなどの秋らしい花も加えたら
直ぐそこに秋の足音が聞こえてきそう☆
今日のメインフラワーは
『感謝』の花言葉を持つダリア☆
ポンポン咲きで優しい赤色がステキな
この子の名は
『 朝日てまり(アサヒテマリ) 』 。
朱くて大きくとても立派なのですが、
やんちゃな派手さはあまりなく
いい具合に落ち着いた華やかさのある
優しい子♪
そんな子に家族への思いを託し
感謝の気持ちを込めた
季節のアレンジメントを作ります。
初秋を彩る『 感謝 』のアレンジメント
【 作り方 】
① 材料準備
↑
今日のお花は
ダリア、スプレーマム、スカビオサ、
ナデシコ、ブルーベリー、カーネーション^^
バスケットに
吸水性スポンジをセットする時は
バスケットと吸水性スポンジの間に
セロハンなどを広めに敷き、
水漏れを防ぎます(^ ^)b
② 大きな花から挿す
↑
大きくて目立つ色の今日の主役の
ダリアを中央付近に添えたら、
その次に大きいカーネーションも
挿していきます。
③ サイズ感をとれる花を挿す
↑
今回はブルーベリーの枝でざっくりと
全体のサイズ感をとっていきます。
④ 仕上げ
↑
小花の長さに長短を付けて
リズムを出しつつ、整えていけば完成♪
⑤ 飾る
↑
あまり難しく考えずに
家族が見えるところに飾ればOK♪
作り慣れてる人は
飾る場所を考えてからデザインすると
より素敵に飾れるでしょう♪
back number 2013年10月30日
『 秋を彩るダリアdeアレンジ 』
もどうぞご覧くださ~い(^0^)/
↑
こちらは深い秋のイメージで
カッコ良くダリアをアレンジしています☆
2014年September23日
前回のブログで
『なにかと体調を崩しやすい季節ですね』
とか書いていたら
風邪をひいてしまいました><;
さてさて
秋分の日を迎えるころになると
涼しくもなってきて
夏が終わった感じになってきますよね^^
僕のウチではハロウィンの飾りつけを
妻と息子がしてくれたので、
僕は初秋色のお花を飾りました。
今日は私の好きなガーベラをメインに
ピンクを添えた秋色で飾ってみました♪
口がフニュフニュしたLSAのガラス花器に
ガーベラとその仲間たちを飾っていきます^^
このガーベラの名前は『 パスタロサート 』。
『 パスタ 』というパスタ色をした
大輪ガーベラの親戚なんですよー♪
微妙な色合いと
花びらのひねり具合が美しい花です☆
普段は一輪挿しに少し飾るだけの
291cafe のテーブルに初秋を大きく
飾ってみました。
足元にはハロウィンの小物がいて
右下はおやつのクッキーです(笑)
こちらは291garden♪
秋桜(コスモス)の花が咲いたら、
お庭も秋の雰囲気に^^
庭のシンボルツリー(オリーブの木)には
ジャックオーランタンが飾られ
小鳥さんも少々気になってるみたい^^
そうそう、
パスタロサートは大きいガーベラですが、
普段ちょっと飾るのなら
かわいらしいミニガーベラもオススメなので
ご紹介しま~す☆
季節の花を飾る「 ガーベラ 」
back number 2013年4月3日
おうちで楽しむガーベラ
↑
こちらもどうぞ^^
ホテル装花、ゲストハウスのウェディングフラワーを手がけ、ヒビヤフラワーアカデミーにおいて講師を務めるなど、多彩な経験と実績を持つシニアデザイナーのひとり。現在は商品企画部門に在籍。オンライン販売の各種ギフト商品をデザインするかたわら、音楽と花のコラボレーション・パフォーマンスといった分野でも活躍し、花文化の啓蒙に努めている。その作風は緻密にして繊細。単に美しいだけではなく、見る者の心に響き、思わず笑顔がこぼれるような作品創りがポリシー。特別な想いが吹き込まれた花々には、視覚的な美しさを超えた感動がある。
お庭で採れたお花を飾ったり、
読みかけの本を読んだり、
家事などの休憩時にお茶したりと、
忙しい毎日でも豊かに過ごせるように
お気に入りの家具に合わせて
カフェテーブルを自作してみました^ ^
最初に飾ったのは
291ガーデンで育ったオリーブ^ ^
それと
お気に入りのモカブレンドを一杯。
イスに掛けて休憩してみると
思いのほか気持ちがいい♪
テーブルの制作期間は三日間。
タカシのウチ花なので、
今回のカフェテーブルも惜しみなく
【 作り方 】 をドーンとご紹介しまーす^^
それでは、はじまり はじまり~
①サンプル制作
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先ずはサイズ感やデザインの確認のために
ダンボールでテーブルサンプルを作ります^^
見た目はかなりボロですが、
サイズやデザインを妻と一緒に決める時に
とても役立ちましたよっ(^ ^)b
②設計図や板取り図を書く
↑
本能のままに作ったサンプルをもとに
調整を加えた設計図を作ります。
↑
最寄りのホームセンターに下見をし、
在庫のある木材サイズをメモしてから、
設計を微調整しつつ板取りします。
木材カットが可能なホームセンターなら
安価に真っ直ぐカットしてもらえるので、
3㎜程度の切りしろを考慮しつつ
無駄なく板取りを行います。
購入時には板取り図を店員さんに渡し、
板取り通りにカットしてもらいます。
【 TP 】
但し、
安価な木材ほど誤差が出やすいので
素材の表記サイズは参考程度に留め
実際に板を床に並べてみて
自分でメジャーにて採寸し、
誤差を確認しながら一つ一つカットを
進めていくと無駄がなくなります。
③材料や工具を準備
↑
木材を準備。
幅広の板は 『 味わいのある足場板 』
をネットで購入し、その他の木材は
安価なホワイトウッドを中心に
最寄りのホームセンター(シマホ)で購入。
長い板をこんなに沢山切ってもらって
カット料金は600円くらいだから
僕は購入時にカットしてもらいます^^
↑
使用するネジやボンドも購入して準備。
板割れし易い細い部分にもネジを打つので、
ドリルで穴を開けてから木ネジで固定し
組み立てていきます。(ボンド併用)
ネジやL字金具のサイズや本数は
使用部分をよく考えて無駄なく準備♪
↑
今回の作業場は自宅1Fの駐車場♪
風通しは割と良い方ですが、屋外だから
蚊も出るので、蚊取り線香も購入^^
毎度のことですが、
見知らぬ通りすがりのいろんな人に
けっこう話しかけられ易いので、
多少気を使いラベンダーの香りに(笑)
↑
仕上げ用の塗装はこんな感じで準備。
ワトコワックス(左)と
ツヤ消し水性ペンキ(中・右)を
ホームセンター(シマホ)で購入。
ウエスやハケは自宅にあるもので対応。
ペンキを混ぜ合わせる時は
空きペットボトル(2L)を切って使うと◎
(天板をつなぐ金具をペイントする時に
アクリル絵の具も少々使います。)
↑
工具も準備。
左から、布ヤスリ、ハンドサンダー、
メジャー、鋸、ドライバー(大、中)、
ドリル(刃)、電動ドリル(ボディ)
その他、写真には写っていませんが
彫刻刀、鉛筆、ガムテープ、手袋も準備。
④組み立て前の準備
↑
背板部分の板は個別に縦の角を
ヤスリで少し落としていきます。
継ぎ目をデザインとして見せる為です。
ヤスリ掛けはサイズの微調整にも
使えるので、番手は必要に合わせて
数種用意しておきましょいう^^
【 TP 】
サンダーは電動が楽ですが、
ハンドサンダーだけでも有るのと
無いのでは大違い!!!
ハンドの方が静かに作業できますし
使うとても便利なのでオススメです。
⑤組み立て
↑
組み立て順序をシュミレートしてから、
木ネジとボンドで組み立てていきます。
↑
背板となるパーツが完成したら、それが
骨組みとなる角柱(図面赤色部)の長さと
同じになっているか再度認します。
↑
背板(図面黄色部)と角柱(図面赤部)を
ボンドとネジで固定していきますが、
厚みが異なるので、鉛筆で配置する目印を
つけておいてからボンドを付けます。
↑
このように背板に反りが出ている場合は
反りのある板の中央からネジで固定し、
手で反りを戻しつつ、中央から順々に
外側へ向けてネジ止めしていきます。
↑
そうすると、
あら、ぴったり♪
↑
そんな感じで
他の板も作っていき
↑
次に板に脚(図面オレンジ部)を
取り付けていきます。
ココは長いく太いネジを細い角柱に
打っていくので、やや慎重に(笑)
先に紹介した工具しか無いので
ボンドを付け、ガムテープで補助し、
少し固定してからネジ穴を開けます。
【 TP 】
ネジ穴は電動ドリルで開けますが、
一気に太いものを開けようとすると
力もかかりブレ易いので、
先ずはドリルに細い刃を付けて
ゆっくり正確に道穴を開けてから、
ドリルに太い刃に付け替えて、
ネジサイズに合った穴サイズまで
広げていくと簡単です。
↑
組みやすい順番を考えて
足をつけていきます^^
↑
このテーブルは
デザイン性や、機能性も重視してるので、
剛性が部分的に弱くなるのを承知で
コの字型の構造を採用しています。
そのため、
弱くなるであろう部分にL字金具を仕込み
剛性を強化します。
【 TP 】
ネジでL字金具を固定してしまう前に、
L字金具がフィットするかどうかを考え、
必要であればちゃんとフィットするように
彫刻刀で邪魔な部分を削っておきます。
↑
このあたりの組み立て手順は
ネジを打ち込む方向や、お手持ちの工具や
作業人数で変わりますが、
今回は上記の工具のみを使い、
僕一人で組み立てていくので
自分が組み立て手順にしています。
↑
先に彫刻刀で堀った部分に
↑
L字金具をピッタリと当てて、
木ネジで取り付けていきます。
↑
木材と木材の連結方法や
そこにかかる負荷のベクトルや
手持ち工具と作業の手間を考え
↑
必要な部分に仕込んでいきます。
【 TP 】
上からペンキを塗るのでL字金具は
今の状態より目立たなくはなりますが、
それでも多少は目に着くので、金具の
厚さや長さはデザイン性と剛性の両面を
考慮してセレクトしています^^
↑
ここで天板以外の組み立てが完成♪
(反対側はこのようになっています。)
今回はOKでしたが、四脚なので
組み立て精度が低いとガタつきます。
少しだけガタガタする時は
長い脚の脚底をヤスリ掛けすると◎
⑥塗装
↑
天板を取り付ける前にペンキを塗ります。
味のある天板はワトコワックスで
その味を残したままの仕上げにして、
下の部分に使われる
ホームセンターで購入した安価な木材は
緑っぽいグレーペンキで着色します。
【 TP 】
ボンドとネジを併用する組み立ての場合
接合部にペンキを先に塗ってしまうと
ボンドと木材の接着力が弱くなるので、
組み立てた後からペンキを塗ります。
↑
お気付きだと思いますが、すでに
駐車場の床がペンキで汚れています^^;
先日の291ガーデンフェンス制作時に
やってしまいました(笑)
その時は
手持ちのブルーシートを使いましたが
作業が終わってみると染みていて・・・
ということで今回は
ちゃんとした養生シートを買ってきて
↑
それを敷いてからペンキを塗ります^^
カフェテーブルの色は
天板とその他に分けたツートンカラー
にするので、それぞれ平行しながら
別々に塗っていきますよ~。
天板は
ワトコワックスをウエスにしみこませて
薄く延ばしながら重ね塗りしていきます。
かなり簡単に美しく仕上がるので
ワトコワックスを塗る部分は省略し、
下の部分の塗装を説明していきます^^
↑
ペンキの色は彩度にこだわり、
質感はテカテカしないツヤ消しをセレクト。
【 TP 】
薄く3度塗りしていますが、
回数を重ねるごとに明るい色を重ねて
完全に乾いてからサンドペーパーを使い
軽い風合い(あたり)を出すのが好み♪
↑
運ぶ時に天板を持ってしまうので、
天板との設置面にはボンドも付けます。
(だからペイントしません。)
⑦脚底や天板の取り付け
↑
天板を取り付ける前に、
床傷を防ぐフェルトを脚底に取り付けます。
【 TP 】
元々フェルトに付いているシールタイプの
接着剤だけだと剥がれやすいので
ボンドを薄く塗って、生乾きさせてから
接着させると強力にくっつきます。
↑
最後に天板を取り付けます。
(写真は逆さにした状態です。)
見た目的には
天板にネジ山を見せたくないので
裏側から金具を使い固定します。
(ボンドも併用しています。)
↑
天板裏に付ける金具は殆ど見えないので、
銀色の安価なものを購入しています。
【 TP 】
とは言え、形や色にはこだわりたく
結局金具をすべて塗っています(笑)
↑
通常時は殆ど見えない部分なのに
塗装前と塗装後では見栄えが全然違う!!
と自己満足(笑)
実際に
下から照明を当て下から見なければ
金具は殆ど見えなくなりました^^;
⑧納品
ボンドやペンキが完全に乾いたら
↑
壁に傷が付かないように部屋に運んで
イスをセットしたら完成♪
【 TP 】
納品慣れしてない人は
ダンボールで作ったサンプルを使い
始めに納品可能か調べておくと◎
天板に使った『 足場板 』は
WOODPROさんで購入しました。
九州産杉材を足場板として
何年も使い込んだ板の中から
味わいのある板を厳選されています。
本日のTP!(Takashi Point !)
お花が飾れるカフェテーブル・・・フローリストの僕がこだわった
最大のポイントは 『 光 』です。
柔らかな半逆光の挿し込む既存の窓
を活かせるよう、窓の高さに合わせ
テーブルとチェアのサイズを決定し、
お庭で咲いた小花が自然光で
最高に美しく飾れる(見える)ような
環境作りにこだわりました。