日比谷花壇シニアデザイナー福井崇史が
日常の中でのお花の取り入れ方や楽しみ方をブログを通じてお伝えします!
2016年May09日
ホテル装花、ゲストハウスのウェディングフラワーを手がけ、ヒビヤフラワーアカデミーにおいて講師を務めるなど、多彩な経験と実績を持つシニアデザイナーのひとり。現在は商品企画部門に在籍。オンライン販売の各種ギフト商品をデザインするかたわら、音楽と花のコラボレーション・パフォーマンスといった分野でも活躍し、花文化の啓蒙に努めている。その作風は緻密にして繊細。単に美しいだけではなく、見る者の心に響き、思わず笑顔がこぼれるような作品創りがポリシー。特別な想いが吹き込まれた花々には、視覚的な美しさを超えた感動がある。
華やかな香りと幾重にも重なる花弁が
雄大で美しい芍薬を
自宅にバサッと飾ってみました^^
以前、この芍薬の産地を訪問した際に
特別に採花の体験をさせて頂いた
時のことをお伝えいたします。
①JA中野さんの芍薬畑
今回は産地訪問ということで特別に
一部咲かせておいてくれたそうですが、
通常時は蕾の時に採花してしまうので、
ここまで咲いている事はありません。
一つの株から一輪採花したら、
翌年に力のある花を咲かせるために
後から出てくる蕾は全て切り落とし、
力のある株を育てるそうです。
②芍薬を刈る鎌
芍薬は一本一本手で刈り取るため、
菊刈鎌のようなこの鎌の刃は短く、
柄が長い(70㎝)事が特徴です。
斜めに付いた刃は切れ味も良く、
立ったまま、根元付近から刈り取りが
可能な鎌です。
③芍薬を刈る長さ
鎌の長さが70㎝なのには意味があります。
例えば
丈が70㎝の規格の花を出荷するなら、
鎌の柄の長さと同じくらいに切りますし、
丈が80㎝なら鎌の柄の長さ+10㎝と
いった具合に長さの目安として
柄を使ったりすることが出来ます。
④芍薬を刈る
刈りたい花の茎の根元を見つけたら、
絵の長さを目安に刈る位置を決めて
刈っていきます。
⑤採花(摘み取り)します
コツを教えて頂けたので
なんとか僕にも摘み取れました♪
生産者は二人一組で採花するそうです。
一人が鎌で花を摘み取り、
もう一人が大きな花籠を担ぎ
摘んだ花を籠に入れて持ち運びます。
息の合った連係で素早くどんどんと
畑の中を摘み取り進んでいくそうです♪
因みに僕が摘み取って見せている花は
綺麗ですが咲きすぎの状態なので、
お届けを考えると出荷できません。
まだ咲いていないけど、咲くであろう
タイミングを一本一本きちんと見極めて
生産者の方は採花しているそうです。
そんなJA中野さんの芍薬を
日比谷花壇では今年も取り扱っています。
●お家で楽しむ花(花束ラッピング付き)
濃いピンクのみ、淡いピンクのみ、
濃淡MIXなど、お好みに合わせて
色の組み合わせが選べます^^
・注文〆切日 6/5 23:59まで
・お届け日 5月21日 ~ 6月10日( ※6月5日までの注文で指定可 )
●フレッシュ便(生花市場より直送)
ラッピング無し。花は新聞紙で包まれ、
色とお届け日が決まっていますが
その分より新鮮でよりお得です。
・注文〆切日 5/23 23:59まで
・お届け日 5/28~29
本日のTP!(Takashi Point !)
力のある株がつけた力強い花を、丁寧にタイミング良く採花した
素材力が高い芍薬は
高確率でしっかりと開花します
(^^)b